タンクとは
液体や気体を貯蔵する容器です。業界で扱うタンクは、原油、石油化学製品、工業用水、飲料水、圧縮ガス、液化ガス等の貯蔵用を指し、備蓄的な用途に使用するものはかなり大型な施設になります。
液体用タンクは原油、石油化学製品、工業用水、飲料水等の貯蔵を目的とし、常温・常圧下で使用されます。圧縮ガス、液化ガス用のタンクは、気体及び液体を低圧又は高圧で低温から極低温下で貯留するものです。大別して球形タンクと液化ガス低温円筒形タンクがあります。
-
液体用タンク
- 浮屋根式タンク
製油所や油槽所などの貯蔵タンクの一つで大型液体貯蔵タンクに採用されています。貯蔵液面上に屋根を浮かせたもので、屋根が内部の液体部分に密着し、屋根が液体の出し入れに伴い上下します。この形式は、屋根と液面との間に空間がなく、一般的に油分が蒸発することによって発生する揮発性有機化合物(VOC)の存在する空間がないため、VOCの排出が抑制される形式のタンクです。また浮屋根形式の代表的な種類は以下のとおりです。- 一枚板構造浮屋根式タンク(シングルデッキタイプ)
浮屋根の中心部が単層の屋根(シングルデッキ)で外周部に輪のような形の浮箱を備えるタンクです。 - 二枚板構造浮屋根式タンク(ダブルデッキタイプ)
二重構造屋根のタンクです。屋根の沈没が少なく断熱性に優れ、 VOCが漏れる心配が少ないタンクです。
- 一枚板構造浮屋根式タンク(シングルデッキタイプ)
- 固定屋根式タンク
液体貯蔵タンクのうち、最も一般的で数多く建設されているタイプです。屋根の形式により、円錐形屋根(コーンルーフ)タンクと球面形屋根(ドームルーフ)タンクに分かれます。
円錐形屋根タンクは、常温で低圧力に限定されるため、揮発性の低い液体の貯蔵に用いられます。球面形屋根タンクは、数十kPa程度までの圧力に耐えられるため、比較的揮発性の高い液体を貯蔵することができます。
- 浮屋根式タンク
-
圧縮ガス、液化ガス用タンク
- 球形タンク
タンク全体にかかる圧力が均等であるために、各種の圧縮ガス及び液化ガスの貯蔵に広く用いられています。 - 液化ガス貯蔵低温円筒形タンク
低温タンクは、液化ガスを低温で貯蔵するタンクです。このタンクの断熱構造は、二重殻構造で殻壁間に断熱材を充填し低温状態を保持しています。
- 球形タンク
2023年度受注額構成比
この機種の活動状況をもっと知りたい方はこちら(タンク部会)をクリック