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【回答】
停電時またはポンプ交換等に要する時間分の汚水量やピーク汚水量が流入したときでも、貯留できる容量をもった貯水タンクを設置します。
貯水タンクの各水位と容量は次のように決定します。
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非常時容量:HWL以上(デュプレックス型ではHWL2以上)
停電時やポンプの交換時に要する時間分の汚水量又はピーク汚水量を貯留する容量とします。
停電時間の一般値は2時間程度としますが、ポンプの故障などによる交換時間も考慮して、実情にあわせて決定します。
また、一般的にピーク汚水量は、停電時間分の汚水量より少なくなります。
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2) |
常時運転容量:LWL〜HWL(デュプレックス型ではLWL〜HWL2)
グラインダポンプが運転・停止する容量とします。
一般に1回の運転時間(デュプレックス型では2台運転時間)が2〜3分程度になるように定めます。
なお、HWL(デュプレックス型ではHWL2)は、非常時容量を考慮して、流入管底以下とします。
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3) |
ポンプ停止水位:LWL
ポンプ停止水位は、グラインダポンプの最低運転水位以上とします。
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以上のように、最初に非常時容量を確保した後に、貯留タンクの容量が決定されるため、停電時やグラインダポンプの交換時に貯水タンクより汚水が溢れ出すことはありません。
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