既設計画 2-2 設計
(1) 水中汚水ポンプの選定
渦流ポンプ
ノンクロッグポンプ
グラインダポンプ
吸込スクリューポンプ
   ポンプ設置台数
     2台(内予備1台):単独交互運転を原則

 
 ポンプは、水中汚水ポンプを選定します。
 
 水中汚水ポンプには、渦流・ノンクロッグ・グラインダ・吸込スクリューの4種類があり、最適なポンプを選択します。
 
 設置台数は2台を原則とし、その内1台を予備機とします。ポンプの運転制御方式は、単独交互運転を原則とします。
 
 尚、既設のポンプ設備は存続させる事をお薦めします。これは、万が一停電などでバレルから汚水が溢れた場合、復電後にピット内の排水をするためです。
 


 
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(2) ポンプ吐出量の決定
原則として実績汚水量が基本
実績汚水量が不明な場合は、計画汚水量・既設ポンプの運転状況・水道使用量などを調査し、決定する。
排水管の清掃流速(0.6m/秒以上)を確保
確保されない場合には、ポンプ選定(吐出量)を見直す。
(3) ポンプ口径
φ50mm、φ65mmを原則
ポンプをバレル(通常φ600mm未満)内へ据付けるため。
 
 清掃流速:0.6m/秒以上は、汚水中の固形物を排水管内に滞留させないための最低流速です。既設の排水管が太い場合がありますので、流用する時は清掃流速が確保されていることを確認する必要があります。
 
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(4) バレルの仕様
材 質:FRP
口 径:φ600mm未満(既設開口部φ600mmより搬入可能)
設置数:2基以上を基本(バレル間は連通管で接続)
(5) バレルの決定(高さ・基数)
必要有効貯留容量を確保
水中汚水ポンプ1台当たりの吐出量及び始動間隔(6分)から決定される必要有効貯留容量
ポンプ設置が可能な高さ
現況と所要能力を考慮して、適切に基数を決定
必要有効貯留容量を確保しつつ、設置可能なバレル基数であることが重要です。
 
バレル2基:ポンプ2台の場合
 
 
バレル3基以上:ポンプ2台の場合
 
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(6) 電気設備の設計
制御盤は屋内壁掛型を原則
ポンプは単独交互運転を原則
タイマーによる2時間以内の強制排水運転
水位計は投込式または気泡式を採用
 
 ポンプの運転は、始動頻度の低減と稼働時間の均等化を図るために、単独交互運転を原則とします。
 
 夜間や休日など汚水の流入量が減る時間帯には、バレル内に汚水が長時間滞留して腐敗し、ビルピット臭気の原因になります。臭気の主な原因物質である硫化水素の発生を抑えるために、ポンプ停止後2時間以内で再起動する様、強制運転制御を行います。
 
制御盤設置状況 制御盤 内部
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