硫化水素 りゅうかすいそ
分 類 : 臭気関係
 空気より重く、無色、水によく溶け、弱い酸性を示し、腐った卵に似た特徴的な強い刺激臭があり、目、皮膚、粘膜を刺激する有毒な気体である(悪臭防止法に基づく特定悪臭物質のひとつ)。
 
 人為的な発生源には石油化学工業などがあり、また、下水処理場、ごみ処理場などにおいても、硫黄が嫌気性微生物によって還元され硫化水素が発生する。
 
 また、自然由来としては、火山ガスや温泉などに含まれる。空気よりも重いため 火山地帯、温泉の吹き出し口などの窪地にたまりやすい。
 
 独特の臭気があるが、鼻覚を麻痺させる作用があるため、濃度が高くなると逆に匂いを感知できなくなる。このため、濃度が致死量に近づいているにもかかわらず、それと気づかないケースが多いので注意が必要である。
 
同意語:
関連語: 悪臭 臭気濃度 臭気指数
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