システムについて
Q14 圧力式下水道収集システムではどの様な硫化水素対策がありますか。
【回答】
 汚水を長時間滞留させないことが最も有効な硫化水素対策であり、圧力式下水道収集システムは、次のような特徴があります。
 
1) GPユニットは、汚水発生源である各家庭に隣接して設置されるため、流入管路が極端に短くなり、流入管路での汚水滞留がありません。
 
2) GPユニットは、流入汚水量に適した小口径・高揚程グラインダポンプ及び小容量の貯留タンクが選定されるため、流入汚水が即時に排水され、ポンプ槽内での汚水滞留がありません。
 
3) 圧力管路の最小口径はφ30mmであり、設計同時運転台数の設計手法で最適な圧力管径が選定されるため、適切な管内流速が確保され、圧力管路での汚水滞留がありません。
 
 
 以上のように、圧力式下水道収集システムは、本質的に硫化水素が発生しにくいシステムのため、特別な硫化水素対策は不要です。
 
論文:『圧力管路システム』における硫化水素について
 
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